世界は輝いている | ナノ

パロ^^





この学園はかなり広くて一年過ごしただけでは全ての教室を把握することは難しい。俺は兎も角、相棒のあいつは特に。そう思ってこの見つけにくい薔薇園に逃げ込んだのに、あいつはすぐに俺を追っかけて来た。今回は見つからない自信があったのに。


「俺は、テイトが何処へ行っても見つける自信あるぜ!」


そう、焼きそばパンとお茶を片手に笑うミカゲの笑顔は太陽に晒されて数倍も輝いて見えた。その言葉が嬉しかったけれど、素直に喜ぶのは何だか癪に障るのでバーカとだけ言って顔を背けた。


「照れんなって!」

「なっ、照れてなんかねーよ!調子に乗るなっ」

「あはははは!」


こんなやり取りが前だったら煩わしくも感じたのかもしれないけれど、今はとても暖かくてこのままずっとこうしていたいとひっそり思った。



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